1.はじめに
ジメジメした日の雨は不快感をもたらします。そんなときは皆がより快適さを求めているはずで、普段よりも周りへの気配りが必要で、気を遣ってしまいがちになります。
雨の日の気遣いや意外と知らない傘のマナーについて紹介していきます。
2.傘の扱い方
2.1 傘を開くときのマナー
周りなど気にせず、一気に傘を開いたりしていませんか?
もちろん、ダメですね。
周りの人に当たってしまったり、他人の顔に露先(骨の先端)が降りかかって驚かせてしまったりと、周りの人にけがをさせてしまう可能性があります。特に、ワンタッチ開閉傘は勢いよく開くものが多いので危険ですので、使用時の注意が必要です。
傘を開くときは、まず周囲を確認してから、傘を斜め下に向けて開きます。また、傘が濡れている場合には、水滴が周りに飛び散りやすいものです。迷惑をかけないように、人のいない方に向けて下方で少し開いてから、上向きにし、静かに開いていきます。
2.2 傘をさして歩くときのマナー
肩に傘を斜めに立てかけた状態で歩いていると、水滴で自分の服が濡れる恐れがあるだけでなく、後の人の視界も悪くなります。傘をさすときは、体の中心でまっすぐ持つようにしましょう。
2.3 傘を閉じるときのマナー
傘を横に傾け、地面と平行にした状態で閉じる人も多いようですが、それでは傘の先端が人に当たってしまうかもしれません。
周囲をよく確認して、傘の先端を少し押し込んでゆっくり斜め下に下ろして、完全に閉じてください。その後は水滴の飛び散りなどを防ぐため、しっかりバンドで傘を巻いて止めてください。
2.4 水滴を落とすときのマナー
濡れたままの傘をそのまま持ち歩くと、水滴が周りの人の衣服についたり、自分の洋服や荷物を濡らしてしまったりと嫌な思いをしてしまいます。閉じた傘の露先をまとめて軽く握り、傘先を下に向けて、数回軽くトントンと振るだけで、ある程度の水気は落とせます。
2.5 傘を閉じて歩くときのマナー
閉じた傘は、振り子のようにぶらぶらと揺らしながら歩かないようにしましょう。これは混雑している場所では迷惑なだけでなく非常に危険な行為です。傘先が人に当たりケガをさせてしまった、という事故が多発しているようです。
傘を閉じて歩くときは柄をつかみ、傘先を下にして、自分の体の近くに固定して持ち歩くのが、マナー的にも安全面においても良い行いです。充分に配慮しているつもりでも傘がぶつかるということがしばしば起こります。ぶつかってしまった場合には、自分から会釈をすると共に、ひとこと「失礼しました」という言葉を添えましょう。
3.場面によってのマナー
3.1 すれ違う際の傘のマナー
江戸しぐさで、「傘かしげ」というしぐさがあります。「かしげ」は「傾げ」と書きます。他の人とすれ違う際には、傘を高く持っていると他の人に邪魔になる可能性がありますので、傘をなるべく低い位置で持つようにします。さらに、傘の柄を斜めに持つことも大切です。このようにすることで、すれ違う際に傘同士がぶつからないようになります。
3.2 建物に入る際の傘のマナー
建物に入る際にも傘のマナーを守る必要があります。まず、建物の入り口に傘置き場がある場合には、そこに傘を置くようにしましょう。傘置き場がない場合には、傘袋やカバーを使って傘をまとめることがおすすめです。建物内に入る際には、傘を広げたままではなく、畳んで持ちます。周りの人々に迷惑をかけないように注意しましょう。
3.3 階段やエレベーターでの傘のマナー
階段やエレベーターを利用する際にも傘のマナーは重要です。まず、階段を上り下りするときには、傘を他の人に当たらないように持ち方に注意しましょう。特に狭い階段や混雑しているエレベーターでは、他の人にぶつけないように気を付けてください。傘を使う際には、周りの空間や他の人との距離を考慮して、傘を持つポジションを調整しましょう。
3.4 電車やバスの中での傘のマナー
電車やバスの中で傘を使う際にも、他の人への配慮が必要です。まず、混雑した電車やバスでは、傘を広げないようにしましょう。他の人の顔や体に傘が当たる可能性があるため、畳んで持つようにしましょう。また、傘を使う際には、周囲の人々との距離を確保するためにも、傘を斜めに持つようにしましょう。
以上が傘のマナーについての内容です。ご覧いただきありがとうございました!